本コラムは、中小企業の情報システム担当者向けに、日々発生するITトラブルや障害に対して「まず何を確認すべきか」「どこまで切り分ければよいのか」を体系的に解説する『中小企業のためのIT障害対応 実践シリーズ』の第2回です。
インターネットが突然繋がらなくなると、仕事や趣味に大きな支障が出て困りますよね。この記事では、ネットが繋がらない原因をタイプ別に徹底的に解説し、初心者でもすぐに試せる具体的な対処法をご紹介します。
目次
IT障害対応の重要性と中小企業の現状
デバイス側の問題か?
インターネットに接続できない時、 まず疑うべきは、 使用しているデバイス自体に問題がないかどうかです。 スマートフォン、パソコン、タブレットなど、インターネットに接続しようとしている機器の設定を確認しましょう。 Wi-Fiが誤ってオフになっていないか、あるいは機内モードが有効になっていないかを確認してください。 これらの設定がオンになっていると、 インターネットに接続できなくなるのは当然です。また、デバイスのOSや ブラウザが最新バージョンであることも重要です。 古いバージョンでは、セキュリティ上の問題や 互換性の問題が発生し、インターネット接続に支障をきたすことがあります。 デバイスを再起動することで、 一時的なソフトウェアの不具合が解消されることもありますので、試してみてください。
ネットワーク機器の問題か?
次に確認すべきは、 ルーターやモデム、 ONU(光回線終端装置)などのネットワーク機器が正常に動作しているかどうかです。 これらの機器は、 インターネット回線とデバイスを繋ぐ重要な役割を担っています。まずは、各機器のランプの状態を確認しましょう。 正常に動作している場合は、 ランプが点灯または点滅しているはずです。異常を示すランプ(例えば、赤色やオレンジ色で点灯)がある場合は、 機器に何らかの問題が発生している可能性があります。 その場合は、一度電源をOFFにして、数分待ってから再度ONにすることで、 一時的な不具合が解消されることがあります。同様にこれらの機器の状態を確認し、 必要に応じて再起動を試してみてください。 機器の再起動は、 インターネット接続のトラブルシューティングにおいて、非常に有効な手段の一つです。
回線側の問題か?
ネットワーク機器に問題がない場合、 回線側の問題も考慮に入れる必要があります。 例えば、 契約しているインターネットプロバイダで 通信障害が発生している可能性があります。 契約しているプロバイダの公式サイトやサポート情報を確認し、障害情報が掲載されていないか確認しましょう。 大規模な通信障害が発生している場合は、 ユーザー側でできることは限られており、プロバイダによる復旧を待つしかありません。 また、回線工事やメンテナンスなども、 インターネットに接続できない原因となることがあります。 これらの情報は、プロバイダの公式サイトやサポート情報で事前に告知されることが一般的です。 定期的に情報をチェックするように心がけましょう。
今すぐできる!タイプ別対処法
デバイスの再起動
インターネット接続の問題が発生した場合、最も簡単で効果的な対処法の一つが、 デバイスの再起動です。 これは、 PC、スマートフォン、タブレットなど、 インターネットに接続できなくなっているデバイスを一度完全にシャットダウンし、 再度電源を投入するというシンプルな方法です。 再起動によって、 デバイスのメモリに一時的に保存されているデータがクリアされ、システムがリフレッシュされます。 これにより、 軽微なソフトウェアの不具合や 競合が解消され、 インターネット接続が回復することがあります。 再起動は、特別な知識や技術を必要とせず、 誰でも簡単に行うことができるため、 最初に試すべき対処法と言えるでしょう。
ルーター、ONU、モデムの再起動
ルーター、ONU(光回線終端装置)、 モデムといったネットワーク機器の再起動も、 インターネット接続のトラブルを解決するための 有効な手段の一つです。これらの機器は、 インターネット回線とデバイスの間を取り持ち、 データの送受信を仲介する役割を担っています。 長時間使用していると、機器内部で一時的なエラーが発生し、 正常な動作を妨げることがあります。 電源をOFFにして数分待つことで、 機器内部の帯電が解消され、エラーがリセットされます。 その後、再度電源をONにすることで、 機器が初期化され、 正常な状態に戻ることが期待できます。 再起動を行う際は、すべての機器の電源をOFFにし、 数分待ってから、 モデム、ONU、ルーターの順に電源をONにすると良いでしょう。
LANケーブルの確認と再接続
LANケーブルを使用している場合、 ケーブルが正しく接続されているか、 物理的な損傷がないかを確認することが重要です。 LANケーブルは、ルーターとPCなどのデバイスを 有線で接続するために使用されます。 ケーブルが抜けていたり、 接続が緩んでいると、 インターネットに接続できません。また、ケーブルが断線している可能性もあります。 ケーブルを別のポートに差し込んでみたり、 別のLANケーブルを試してみることで、ケーブル自体に問題があるかどうかを判断できます。 もし可能であれば、 別のデバイスで同じLANケーブルを使用してみて、インターネットに接続できるかどうかを確認してみましょう。 これにより、 問題がケーブルにあるのか、 デバイスにあるのかを特定することができます。
より詳しく!トラブルシューティング
IPアドレスの確認
インターネットに接続するためには、デバイスが正しいIPアドレスを取得している必要があります。 IPアドレスとは、 インターネット上の住所のようなもので、 デバイスを識別するために使用されます。IPアドレスが正しく取得できていない場合、 Webサイトにアクセスしたり、 メールを送受信したりすることができません。 IPアドレスを確認する方法は、デバイスのOSによって異なります。 Windowsの場合は、 コマンドプロンプトを開き、「ipconfig」と入力します。 Macの場合は、ターミナルを開き、「ifconfig」と入力します。 表示された情報の中から、 IPアドレスを確認してください。 もしIPアドレスが取得できていない場合は、ルーターの設定を見直すか、 プロバイダに問い合わせてみましょう。
DNS設定の確認
DNS(Domain Name System)サーバーの設定が間違っていると、 Webサイトにアクセスできなくなることがあります。 DNSサーバーは、 Webサイトのドメイン名(例えば、google.com)をIPアドレスに変換する役割を担っています。 DNSサーバーの設定が間違っていると、 正しいIPアドレスに変換できず、 Webサイトにアクセスできません。DNSサーバーの設定は、 デバイスまたはルーターで行うことができます。 Google Public DNS (8.8.8.8, 8.8.4.4)などの公開されているDNSサーバーを試してみるのも有効です。 これらのDNSサーバーは、 信頼性が高く、高速であるため、 多くのユーザーに利用されています。DNSサーバーの設定を変更することで、 インターネット接続の問題が解決することがあります。
セキュリティソフトの確認
セキュリティソフトがインターネット接続をブロックしている可能性も考慮しましょう。 セキュリティソフトは、 コンピューターをマルウェアやウイルスから保護するために重要な役割を果たしますが、 過剰なセキュリティ設定が インターネット接続を妨げることがあります。 例えば、 ファイアウォール機能が特定のWebサイトへのアクセスをブロックしたり、 不正な通信として誤認識してしまうことがあります。 一時的にセキュリティソフトを無効にして、インターネットに接続できるか確認してみましょう。 もし接続できるようになった場合は、 セキュリティソフトの設定を見直し、インターネット接続を妨げないように設定を変更してください。 ただし、 セキュリティソフトを無効にする際は、 十分に注意し、安全なWebサイトのみにアクセスするように心がけましょう。
まとめ:原因を特定し、適切な対処を
今回の記事では、インターネットが繋がらない原因をタイプ別に解説し、 具体的な対処法をご紹介しました。 インターネット接続の問題は、デバイス、ネットワーク機器、回線、 プロバイダなど、 様々な要因によって引き起こされる可能性があります。 まずは、 この記事を参考に、 問題の原因を特定し、一つずつ解決策を試してみてください。 デバイスやネットワーク機器の再起動、 LANケーブルの確認、 DNS設定の確認など、自分でできることから始めてみましょう。 それでも解決しない場合は、 プロバイダのサポートに相談し、 専門家のアドバイスを仰ぐのが良いでしょう。インターネット接続の問題は、 早めに解決することで、 ストレスなく快適な インターネット環境を維持することができます。
弊社では、「トラブル対応が属人化している」「情シスの負荷を減らしたい」「情シス業務・ヘルプデスクのアウトソーシング」といった中小企業のIT運用を支えるサービスをワンストップで提供しています。
貴社のニーズに合わせて業務効率化や顧客対応自動化のご提案をさせていただきます。お気軽にこちらよりお問い合わせください!


